飛び出し注意

オタク備忘録

フリフラが最高だというはなし

フリップフラッパーズという、昨年10月~12月にやっていた、深夜アニメをご存じだろうか。私は本当につい数週間前までこのアニメを夢中になってみていた。

www.flipflappers.com

この気持ちを記録せずに何が備忘録か。そう思ったので、思い立ったが吉日。書いてみることにした。

続きを読む

ジャニアイを見た――時空の歪む舞台

1月12日、帝国劇場にてジャニアイこと「JOHNNYS' ALLSTARS IsLAND」を見てきました。昼公演!約3時間の長丁場でしたが、本当に一瞬で時間が過ぎる。逆精神と時の部屋。世代がバレますね。

これは昨年初めてジャニワに行き、しばらく口癖が「13月に行きたい」だった影響されやすいにわかオタクの雑感記事です。知ってるJrも大変偏っています。あと記憶力が鳥なので、いちおう雑誌のレポを見ながら書いていますが、だいぶアテになりません。信じるか信じないかはあなた次第。時系列順にかくのでしょうもないけどネタバレがあります。一応注意書きしておく。ついでに言うと敬称とかもすごく適当です。

 

続きを読む

ジャニーズWESTにカバーして欲しい曲を考える

歌ってほしい曲をあげる記事を読むのがめちゃくちゃ好きなので自分でもやってみることにしました。感覚だけで選んでいる上に音楽についてはからっきしなので書いてあることはあてにしないでください!あとものすごく偏っているし古い。

縛りの参考にしたのはこの記事です。

haniwa41.hateblo.jp

☆縛り

・1人3曲

・1アーティスト1曲

・少しは理由を書く

それでは聞いてください。

続きを読む

何者と溺れるナイフ

「何者」と「溺れるナイフ」をはしごして見てきました。終了時間と開始時間がぴったりだったので脳を整理する間もないまま2本ぶっ続けで映画を見たのは久しぶりです。
どちらもとても面白く、かつ、痛みを感じされられる作品だったなぁ、と思います。
 
あととにかく菅田将暉さんの顔面が綺麗すぎ。
輪郭が芸術。
 
以下、雑感です。ネタバレしてるのでご注意を。
 

VBB~ヴァン!バン!バーン!~

8月23日、赤坂ACTシアターにて劇団☆新感線RX、「Vamp Bamboo Burn~ヴァン!バン!バーン!~」を観てまいりました。タイトルめっちゃ長い。

www.v-b-b.jp

6月ぶりの赤坂ACTシアター!この地にくるとコインロッカーの余韻がやってきてしまいますね。

どうでもいいんですけど一ヶ月更新してませんでした。本当だったら7月末に西田シャトナーさんの「ソラオの世界」を見に行く予定だったんですがあいにく体調を崩して行くことができませんでした……めちゃくちゃ見たかったので思い出すだけで胃がねじ切れそうです。

 

さて、神山くんが出演するということ、また以前から興味のあった劇団☆新感線さんの公演ということでとても楽しみでもあり、反面クドカン脚本の脚本が合わなかったらどうしよう……と不安でもあったVBB。宮藤官九郎さんの脚本とか監督した作品って独特の色が濃すぎて理解できないときがあったりするので。

結果はもう本当に杞憂。

とっても楽しませていただきました!

あらすじで重々承知していましたが奇想天外な話で「考えたほうが負け」だとつきつけられるようでした。音楽の勢いにも飲まれてしまう。耳がとくにいいというわけではないけどACTシアターの音響すきです。

 

神山くん演じる蛍太郎は物語の序章的部分、かぐや姫のくだりの登場が中心で、ずっと和服。

和服好きなんですよね……神山くんよく似合うよね。可愛かったです。

和服でガシガシ踊る様がかっこよかったのと、複数のダンサーさんに囲まれてもひと目でわかるくらい自分の踊りをしているところがよかったなあ、と思います。それが舞台においてどうだという話は一回置いておく。キャラ的に目立って然るべきですから。

かぐや姫にそれを揶揄されるところとか、ファンとしては「おいしい!」の一言でした。

 

一幕終盤~二幕序盤くらいが個人的にはもうちょっと削れたんじゃないか、というくどさだったのですが、それもまた味だとは思っています。

 

中村倫也さんと篠井英介さんの役柄と演技がとってもすきで……中盤からはずっとふたりを目で追っていました。篠井さんはもともとドラマや映画でお見かけするたび素敵だと思っていたので、生で拝見出来てとても嬉しかったです。

 

主人公がヴィジュアル系バンドのボーカルということで歌声がたくさん聴くことができた生田斗真さん、小池栄子さん。

生田さんはなにしろ顔が……綺麗で……。コミカルでテンポの良いギャグシーンも、滑らかなダンスシーンも、シリアスなシーンもさすがとしか言えませんでした。TOSHIROの美しさと滑稽さのバランスがすごかった。TOSHIROのナルシスト感が全く嫌味じゃないのは生田さんの美しさあってこそだなと……。

 小池さんは愛らしい女性の役どころだったので、これまでテレビで見て、聞いてきた声と全く違う印象の、とても可愛らしい声を使われていて驚きました。喋 るたびふわふわ飛んでいってしまいそうな可愛さ。かぐや姫のいたずらなこどもっぽい笑顔も、アリスの凛々しい表情もと~~~っても素敵でした!

 

役者さんの芝居もさることながら、舞台美術や演出にも世界観に引き込む要素がたくさん含まれていて感動しました。モニターを使った演出はこれまで2.5次元系の作品でたくさん見てきましたが、ここまで場面・情景把握に上手く利用されているのを見たのが初めてで、新鮮でした。現代↔平安の切り替えがモニターを利用することによってよりわかりやすく、後半怒涛の勢いで切り替わるところも難なく見ることができました。

 

最後のシーンはちょっと歌舞伎っぽいと思ったり。劇団☆新感線の主宰であり今作の演出のいのうえひでのりさんは歌舞伎の演出もされてますので、勘違いじゃないとは思うんですけれど、どうなんでしょう。

 

とても楽しい舞台でした!

ロングラン公演ですが千秋楽まで怪我なくみなさんが走り抜けられることを祈っております!

 

ところで阿弖流為を見逃したことを死ぬほど後悔しました。

はやくDVDになってくれ~~~!

 

 

極上文學「春琴抄」――見る、盲目の恋

6月16日、全労済ホールにて極上文學「春琴抄」を見てまいりました!書くのおそくなってごめん!

 
極上文學シリーズは「Kの昇天」「ドグラ・マグラ」「高瀬舟・山椒太夫」ときて、四作目の観劇です。どの公演もとにかく原作の雰囲気を壊すことなく、美しく描きだしてくれた極上文學今回もあの儚さをどう演じてくれるのか、楽しみにしていました。

さすがである。

原作は言わずとしれた谷崎潤一郎の名著、「春琴抄」。

盲目三味線奏者春琴に丁稚の佐助が献身的に仕えていく物語の中で、マゾヒズムを超越した本質的な耽美主義を描く。

Wiki先生の概要がわかりやすすぎた

てなわけなんですが、極上文學シリーズは若い女性向けの演目なので、若手のイケメン俳優と呼ばれるジャンルの方々がバンバン出てきます。当たり前のように演者に女性はいません。全員男性。

今回私が観た回は、

春琴・伊崎龍次郎

佐助・和田琢磨

利太郎・足立英昭

鶯・鈴木裕斗

私・川下大洋

というキャスティング*1

本当に申し訳ないことにあまりご縁のなかった面々だったのですが、本当に素敵でした。

伊崎さんは声がもともと高い方なんですかね、春琴の声がとても綺麗でした。細く、丁寧で、わがままで、可憐。そんな声をしていました。

 

今回とくに感動したのは、「メタフィクション」としての表現力の高さ。

極上文學は朗読劇なので、舞台上に台本が存在します。いつもは演者さんそれぞれが台本を持っていて、それをうまく小道具として使っています。影で機織り機にしてみたり、人にめくられて時間の停止を感じたり……朗読劇という点を利用しているんでが、今回はもう。

春琴が自ら台本を見ることをしない!

春琴は盲目なので台本など見えていない、というのはわかります。そこまでなら、今までの極上文學さすがだな、で終わっていた気がします。

それだけではとどまりません。春琴の台本は、常に第三者が差し出すのですが佐助か鶯が差し出したものしか読まないのです。

最初、春琴が自らの台本を持たないことに気がついたときも感動しましたが、鳥肌が立ったのは、

利太郎が差し出した台本を突っぱね、佐助から差し出されるのを待っていた瞬間です。

盲目の春琴ではありえないことなのですが、演者さんは見えているし、そもそも朗読劇だから台本を読んでいる。そういったメタフィクション要素を、本当に上手に使っていたと思います。涙が出るほど素敵だった。

 

極上文學の魅力は他にも、客席に入った瞬間すでに具現師の方々が世界観を作り始めていること、マルチキャストによる一公演ごとの変化、うたかた師・橋本啓一さんによる美しい音楽、小さなひとつの板のうえで多彩な世界を描く美術、赤眞コーナーと呼ばれるアドリブコーナー……など、本当に大好きなものばかりです。

あの空間にいるだけで幸せになる舞台はこれ以外にない!そう思っています。

 

次回は江戸川乱歩著「人間椅子/魔術師」ということで期待しています。超楽しみ!!

チケットがご用意されて欲しいです。最高の舞台をいつもありがとう!!

いずれあわよくばジャニーズの面々でも公演して欲しい!

*1:極上文學恒例マルチキャスト