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飛び出し注意

雑多なオタクの備忘録

何者と溺れるナイフ

「何者」と「溺れるナイフ」をはしごして見てきました。終了時間と開始時間がぴったりだったので脳を整理する間もないまま2本ぶっ続けで映画を見たのは久しぶりです。
どちらもとても面白く、かつ、痛みを感じされられる作品だったなぁ、と思います。
 
あととにかく菅田将暉さんの顔面が綺麗すぎ。
輪郭が芸術。
 
以下、雑感です。ネタバレしてるのでご注意を。
 

 ・何者

最近もっぱら、「好みの顔の役者がスクリーンで見られる」という理由で映画を見に行くんですが、その理由だけではなくて、友人に「すごくよかったから見てみなよ」と言われて、やっと見に行くタイミングをつくれました。
友人はすごく泣いたそうなんですが、私は泣きませんでした。
私は今は終わっているけれど就活生と呼ばれる歳で、また舞台を見に行くことが好きで、高校生の頃は部活で創作小説かいていました。あと絵も少し描いていて、それから大学では出版系の勉強をしていて、簡単に言うと、表現することが好きな人種です。だから主人公である拓人であったり、光太郎であったり気持ちにたくさん共感したし、逆に自分ならこうするな、と思ったこともたくさんありました。
足が速いのとかと同じで、就活がうまかっただけなんだよな
この映画を見て泣かなかったけど、私はこの光太郎の言葉に、ぐっと心をつかまれました。涙がこぼれる一歩手前まで来てた気もする。
私は今までこと面接になると落ちたことがなくて、受験も就活も、それらしいことをしませんでした。勉強が苦手だったから、逃げたと言えます。得意な方に、逃げてきた。だから光太郎の言葉、言いたいことが、なんとなくわかりました。拓人に「なんで拓人が内定もらえないかわからない」って言うのもわかる。わかるよ〜!!!!と思ったし、同時にわかられた気がした。赤く染まったスクリーンにくっきり映る菅田将暉という人間の瞳に、見透かされた気がした。 その一瞬が苦しくて、息が止まった。そこに恐怖であるとか、不安、痛み、また喜びもなく、ただすとん、と、自分のひとつのコンプレックスみたいなものを、飲み込めた気がした。正直、このワンシーン感じた気持ちを忘れたくなくて、今回文字を書いています。卒論やろうね。
作品レビューで、◯◯な人は(共感などで)死ぬ、と書かれていたから、どれだけえぐられる作品なんだろうと思っていたけれど、私はそこまでえぐられなかった。救われもしなかった。ただ、ひとついい映画をみただけだった。
全員に共感できるところも、痛々しいと思うところもあって、すごく見応えがあった。
あ、最後の拓人が烏丸ギンジについて面接で語るシーン、私は全部拓人の演出だと思いました。原作を読んでないのでこれがあっているかはわからないですけど、私が採用担当だったらもっと話をききたいなって思う。それが就活において正しいのかはわからないけど、でもあれがもし仮に拓人が泣いたあと初めて面接だったとしたら、脚本・にのみやたくとの「二宮拓人」という作品の演出を試したんだと思う。その演出が面接官「面白かった」と思われたとしたら通るわけだし。おもしろかったな。
 
 
 
連続菅田将暉!!!!
重岡さんが出ているということで気にはなっていたのでさくっと見てきました。思い立ったが吉日。
CMなんかから、映像が綺麗な作品なんだろうな~と思っていたんですけど、綺麗だったし、幻想的だった。ちゅうぶらりんな感じがした。
始まって真っ先にゆめかわいい感じのセットに絶対彼女のカバーが流れてたときは笑いましたけどね。それだけで夏芽の性格が掴めた気もする。
最初からずっとコウちゃんが美しくて惹きつけられました。中学生であんな運命みたいな出会い方したら神様にしちゃうよねそりゃ……。
でもたぶん夏芽よりもずっとコウちゃんの方が夏芽に惹かれていたんだろうし、自分が強く惹かれていて叶わないものをもっている夏芽が、夏芽自身の魅力に気がつかずに自分に溺れていく様はたぶん強烈なほど甘美なものだったんだと思った。
火祭りの日、うずくまって泣くコウちゃんはすごく惨めに見えた。夏芽はそこでコウちゃんが自分の思い描いていたヒーローではないと知って、それでも好きでいるために距離を置いた。コウちゃんは夏芽の理想でいたかったし、夏芽はコウちゃんのためだけのヒロインでありたかった。ふたりの関係性がすごく魅力的だった。私はそれだけで満足できた。
肝心の重岡さんなんですけど、出てきた瞬間「アレッ、重岡さんってこんな顔してたっけ」と思った。最近あんまりまじまじと見ていなかったからなのかもしれないけど。
ファンの人の感想を見ていると、ところどころありのままの重岡さんが見えたという意見が多くて少し不安だったんですけど、全然そんなことはなくて。いやあったんだけど、なんといたらいいのか。芝居が本業の人たちの間で、自分が浮かないために、あえて重岡大毅になった感じがしたのかな、たぶん……。もともと重岡さんのリア恋妄想の多くが、大友に近いものがあるから、大友と重岡大毅の境界を曖昧にすることを選んだように見えたんだと思います。大友はいわゆる等身大の男子高校生で、重岡さんは「クラスにいそう」とファンによく言われるタイプ。以前「ごめんね青春!」で演じていた海老沢くんにもこの要素はあったし、こういう役柄がハマるんだろうなあ、と思った。以前も話題のドラマだし、今回も話題の映画で、こういうハマる役がもらえて、ジャニーズWESTを知らなかった人、興味のなかった人に「大友くんの子が良かった」、「ジャニーズでびっくりした」と言われることが本当に嬉しかった。
私はまだ、重岡さんが重岡さんにぴったり合致するキャラクターの芝居しか見れていないけど、今後もこういうキャラクターを演じて欲しいし、ゆくゆくは全然ちがうキャラクターも演じられるといいなと感じている、実力もオファーも含めての話。
この作品を経て、この、小さくない評価を受けて、重岡大毅というアイドルが、どういう姿になるのか、すごくわくわくした。最近すこしジャニーズWESTへの関心が薄れていて、ツアーやアルバム、DVDなんかにもワッとわかなかったのに、今すごく、ステージに立つ重岡さんが見たい。
 

映画を見る前、監督のツイートを見て、期待と不安がありました。「ずっと光の中で愛されて」いたかは、私には分からなかった。あまりピンとこなかった。それでもこの作品において、大友と重岡大毅の間にいたその子は、光って見えたから、それでいいのだと思いました。
なんだか随分ポエミーになってしまった!

 

 

しかし光太郎とコウちゃんの全然印象が違うのに菅田将暉という個はうすぼんやりとどちらにも見えたので、すごい役者さんだなあと思いました。校閲ガールも見たし菅田さんずくめの一日になってしまった。デスノート見とけば完璧だった!おしい!

映画2本をはしごするの、何度やっても頭痛がすごいから二度としない!と思うのについやってしまってよくないですね。おやすみなさい。