飛び出し注意

オタク備忘録

ASTROのこと

数年ぶりの更新がこんなことでいいのだろうか、とても悲しいことだな、と思う。

それでもこの気持ちをきちんと記録に残しておくことは、今後私が前を向いて歩いていた時に必要だと思ったので、ここ記しておく。ここには、下書きも含めて心を大きく揺さぶられた時の記録があるから、ここにまとめて置くのが自然だと思ったのだ。

気持ちの整理とか、忘るためではない。むしろ、この気持ちを忘れないために、もしも忘れてしまったら思い出せるように。

 

■推しの脱退のこと

タイトルのグループ名と脱退、と言えばもう一人しかいない。

私のASTROの推しはメインダンサーでラッパーのラキくんだ。いや、推しだった、と言うのが今は正しい。今は彼はもうASTROでは無いのだから。

彼への思いをすべて語るのには、私の語彙では足りないだろう。それでもできる限り書いておく。

脱退してからもう既に2ヶ月が経とうとしているが、私は未だに彼がまたグループに合流してはくれないかと期待してしまっている。そのくらい、割り切れないでいる。

 

私がアイドル、ASTROのラキくんと出会ったのは日本デビューが決まった頃だった。丁度1件前の記事でしっかり日付を残していたが2019年4月3日のファンミーティング。に、向けて予習をしていた時だ。

もともと母がチャウヌのファンであり、せっかく日本に来るなら見たい、でも1人では…と悩んでいたので、同行することになったのがきっかけだ。せっかく生で見る機会があるなら、ある程度曲やメンバーを理解していないと失礼と言うもの。BabyをはじめとするMVを見ていて、顔が好きだな、とぼんやり思ったのがラキくんだった。その時は、それまでK-POPには、BTSはちょこちょことみていたがハマりきらなかったので、まあ軽く眺める程度になるだろうと思っていた。その後、ファンミーティングに参加し、ラキくんの、パフォーマンスと、何気なく(恐らくスケール感しかわかってない状態で)書いたであろう「ドーム」の文字。確かなパフォーマンスと無謀のような大きな夢に、私は完全に虜になってしまった。

その後はもう凄かった。ボイスメッセージ回にも行ったし、日本での活動は参加して、K-POPの作法を学んで、スミンもしていた。流石に韓国に行くことは出来なかったのだけど、私の中では本当にはっきりと大きな存在になった。

ASTROが大好きになってしまったのだ。ひとりひとりが欠けてはならないピースで、6人で完成されており、仲が良く、実力もある。この6人が永遠だと思っていた。漠然とずっとあるのだと、不安に思うことがなかった。

長男であるMJが兵役に行った時、戻ってくる場所を守ると言っていたことを、人気としてだとしか思っていなかった。

それが傲慢であったことを理解出来たのは、やはり契約更新の話がぽつぽつと持ち上がってきたときだった。

個人的にいちばん不安があるのはウヌだったのだが(引く手数多の存在であるからだ)、そんなウヌが再契約をしたとまず速報が飛び込んだ。

その後ほとんど間を開けず、ジンジン、ムンビン、ユンサナが再契約。その時名前が無かったのは兵役中のMJと、ラキくんだった。

まず思ったのは「なぜ?」だった。彼らが手を繋いで契約書にサインをするような気がしていたから。そこからはずっと不安だった。ラキくんは、推しは、辞めてしまうのだろうかと。

確か、その前後、あるいは真っ只中に、ドキュメンタリー映画「ASTROSCOPE」が日本で上映された。

その中のインタビューで、「あなたにとってASTROとは?」と言った趣旨の質問があり、それぞれが思い思いに答える中、ラキくんは「大学みたい」と言ったのが印象に残っていた。

真っ先にその言葉を聞いて思ったのは、「卒業」ということがあるものに例えるのだな、ということだった。

彼の人柄や性格からそんな意味を、含みを込めているとは思えないし、その後のコメントも納得出来ていたから、そこまで重要に感じていなかったけれど。それでも、「永遠ではない場所」を表現するのだなあ、と、思ったりしていたのだ。

こんなことになるとは知らなかったから。

彼が脱退を決めた理由は、ファンである私には分からない。真相は語られることはないだろう。理由はいくらでも推測できて、邪推ばかりがちらついた。

事務所での待遇だろうか。再契約の際の内容に余程納得できなかったのだろうか。アイドルのパフォーマンスを辞めたかったのだろうか。恋愛をしたかったのだろうか。ファンに責め立てられたのが嫌だったのだろうか。ひとりで何かを成したくなったのだろうか。残りたかったけれど事務所が許さなかったのだろうか。……どれも心をめいらせた。心無い言葉を見ては憤った。そういう言葉が彼を傷つけたんだろうが。だから彼がこの選択をしてしまったんじゃないか。そうして、彼以外の人間に対しての気持ちが渦巻いて仕方なく、苦しかった。

今でも思う。多くのファンがどうかは知らないが、私は「ASTROのラキ」のパフォーマンスが好きだった。生み出す作品が好きだった。人柄が好きだった。それ以外はどうで良かった。プライベートの恋愛だとか、それを作品に反映させていることも、どうでも良かった。プライベートの充実が、彼のパフォーマンスの糧となるならよかったのだ。だのに、それはもう増えることがないらしい。

ひとりになった彼の今後を、応援できるのか。

5人になったASTRO*1のことを、応援できるのか。

それが見えないままだった。どちらの活動も恐らくしばらく先だろうということもあった。

 

……後者にいたっては、その検討すらできなくなるとは。

 

◼️たったひとりのエースのこと

ムンビンのこと。ムンビンの身に起きたことを、直接言葉にしてしまうと、それを認めなくてはならない気がして、ずっと言えなかった。誰にも言葉にできなかった。ネットにだって、直接的な言葉はもちろん、そういう時に使う言葉も言えなかった。信じたくなかったから、言えなかった。

でもそれは紛れもない事実で、変わらない。……変わらないらしい。

ぽつぽつとゆっくり書いていたら、もう一月が過ぎていた。未だにその言葉を私は口にできないでいる。

正直なところ、私はASTROの中では、ムンビンに対する関心が一番低かったと思う。ASTROのメンバーのことは全員大好きだし、欠かせない存在だと思っている。しかしながら、平等に全員を愛していたかというとそうではなく、悲しいかなオタクであるので、推しのグッズを優先することなどもあった。そう言った場合の、優先順位としては、ムンビンは大きくなかったと言える。

とはいえASTROというグループにおいて、ムンビンというアーティストは、「絶対的エース」といって差し支えなかった。人気はまあ、ご存知チャ•ウヌがいるので差はあれど、歌、ダンス、表情管理、ビジュアル、どこをとっても素晴らしい。ASTROは誰がセンターになってもいいチームではもちろんあるけれど、ムンビンがセンターになった時の「無敵感」には敵わないだろう。ファン思いで仲間思いで、よく食べよく笑いよく努力する。たとえウヌがいなくてもムンビンがいる時は無敵に思えていた。

ムンビンがどんなに無敵に見えていても、無敵では無い。それは彼がよくする表情や言葉から知っていた。こんなにも完璧なのに、彼は時折不安そうな顔をする。諦めたように笑うこともある。完璧主義なのだろう、そしてその完璧が我々の考え至らないほど高いところにあるのだろうと、思っていた。BLUEFLAMEの活動期、しばらく休みをとっていた時、少しでも彼の心も体も休まればいいと願った。

ほとんど完璧と言える美しい存在でありながら、どこか不安や諦念をにじませるムンビンの儚さは、多くの人を魅了していたし、そういう所か人間らしくて好きだった。

 

何を書いても、好きだったなと思う。

彼のニュースを見た時、いろいろなことがよぎった。それでも私は彼か自ら手を離したと思いたくはない。それは公開されていないから。

ムンビンのことを思う時、どうしてもZOCのTiffanytiffanyを再生したくなってしまう。

別の方にあてた曲で失礼だと思いながら、当時、つらさのあまりASTROの楽曲が聴けず、あの曲のフレーズを繰り返していたからだ。

神様は美しい順に奪ってく 

この言葉通りだなと思っていた。ムンビンは美しいから神様が手元に起きたくなってしまったんだと、神様に連れていかれてしまったと思うことにしておく。

 

◾︎今のこと

書いては消し、辛くなって手を止め、思い出したように書き、を繰り返していたら、いつのまにか非常に時間が過ぎていた。(描き始めたのが283日前で笑った)

今やラキくんはソロ活動をスタートさせ、日本公演を成功させていた(1日はインフルエンザになってしまったが……。健康を願う)。

CDは買ったが、公演には言っていない。最初のファンミーティングはチケットがご用意されず、次の公演はスケジュール上難しかったからだ。

それでもMVはラキくんらしく魅力的で、サビはついつい口ずさむほど軽快でうれしい。

一時期はムンビンに「踊り方が分からない」と手紙に残していた彼がまたこうして踊る道を選んでくれて良かったと安心している。

ムンビンのことは、今でも涙が出る。6人のパフォーマンスを見て、楽しかったことも、もう叶わないことにも泣けてくる。それでも少しだけ、時間は心を慰めてくれた。

サナのカバーした「猫」も、大きく影響しているかもしれない。サナはいつもかわいくて、やさしくて、ファン思いで、すばらしいマンネだ。

MJが無事に兵役から帰って、すぐさまジンジンとMC仕事をこなし、ミュージカルまで決まっていて驚いた。ハッピーウイルスの力偉大だ。

ジヌはさらに愛の不時着のミュージカルで日本に来ることも決まっている。サナとスケジュールが重なっている日を応募しているので、チケットが当選して欲しい。見たい。

ウヌは変わらず個人スケジュールがハードそうだ。個人FCやファンダム名についていろいろ思うところはあるが、健康でいて欲しい。

欲を言えば、ジヌの兵役前に4人のASTROでのカムバックを願う。

 

◾︎おわりに

ASTROのファンクラブ更新が、また来年にやってくる。

ラキくんのファンクラブも出来ている。

どちらも今後どうするかは分からない。

応援するかもしれないし、離れるのかもしれない。

それでも私があの時愛していた六芒星たちが、一人一人になってもなお、光り輝くことを、心から、強く、祈っている。

 

いままで〜

wanna be your star!

ASTROでした〜!

こうして笑う6人を心から愛していた。

これからも愛している。

 

 

*1:MJが契約する前提で話している